ネットショップ作成サービスの STORES では、2026年7月7日から海外販売の連携機能が始まりました。仕組みとしては、越境ECの購入代行サービス「WorldShopping BIZ」と連携する方式です。海外にいる購入希望者が STORES のショップを見て注文すると、WorldShopping BIZ が代わりに商品を購入し、海外への発送や決済、問い合わせ対応を引き受けてくれます。出品者側の作業は、これまでどおり国内の指定先へ商品を送るだけで済みます。
この方式のいちばんの利点は、越境ECの面倒な部分をほぼ任せられる点です。海外発送の手配や関税まわりの説明、外貨での決済、そして英語などでの問い合わせ対応を、出品者が自前で用意しなくてもかまいません。英語が苦手な事業者や、まずは小さく海外の反応を試したい事業者にとって、始めやすい入り口といえます。
費用の目安としては、海外の購入者に届くまでにかかる国内送料の10%ほかの手数料がかかる形が案内されています。手数料の考え方や対象範囲はサービス側の仕様変更で変わることがありますので、導入前には必ず公式の最新情報でご確認ください(本記事の記載は最終確認日2026年9月7日時点の目安です)。
向いているのは、日本国内での発送に慣れていて、海外対応の人手や語学リソースをかけずに販路を広げたい事業者です。反対に、注意しておきたい点もあります。購入代行方式では、海外の購入者と出品者が直接やり取りするわけではないため、細かな要望への個別対応や、独自のブランド体験を海外向けに作り込むといったことは難しくなります。また、手数料が上乗せされるぶん、海外の購入者から見た実質的な価格は国内より高くなりがちです。商品単価や利益率と照らして、無理のない範囲かを事前に見ておくとよいでしょう。
他サービスと比べた一般論として、BASE も購入代行型の海外対応を取り入れており、考え方は近い部分があります。カラーミーショップでは WorldShopping や BUYEE を使った連携の選択肢があり、こちらも代行方式が中心です。どのサービスでも「出品者は国内発送、海外対応は代行に任せる」という骨格は共通していますが、対象国や手数料、決済の細部は各社で異なります。詳しくは BASEのかんたん海外販売 や カラーミーのWorldShopping/BUYEE連携 の解説もあわせてご覧ください。
STORES での越境EC連携に関心がある方は、まず公式の案内で対応範囲と費用を確認したうえで、自社の商品に合うかを検討してみてください。
どのサービスが自社に合うか迷う場合は、プラットフォーム診断で条件を整理してから比べると、判断しやすくなります。なお、いずれの方式でも売上や集客が保証されるものではありませんので、あくまで販路を広げる手段のひとつとしてお考えください。